東海大学 熊本キャンパス 東海大学 熊本キャンパス

農学部食生命科学科

「食」と「生命」を学び
人々の健康に貢献する

食生命科学科では次のように教育目標を定めています。
食生命科学科の教育研究における目的は、大学・学部の教育目的に沿って、
生命科学的な観点から生物(動物・植物・微生物)やその生産物の特質についての幅広い学識に基づき、
食の重要性と生命の尊さを理解し、総合的な専門知識で人類の健康に貢献できるような人材を養成することです。

学びと進路

食品の機能性に関する科学的な知識と技術

ヨーグルトやチーズなどの発酵食品ならびにセラピー効果のあるハーブ類をはじめとする薬草、野菜及び果実に含まれる有用物質を科学的に明らかにし、健康食品や医薬品へ応用することが求められています。

予防医学のための食品の活用法

発酵食品や素材などがもつ健康に役立つ成分を含む機能性食品が着目され、食による予防医学への有効活用が期待されています。

生命現象に関する知識と分子レベルでの解析法

動植物や微生物などのすべての生命現象は、DNAに蓄えられた遺伝子情報がタンパク質として発現することで維持されています。ヒトゲノムの解読を背景に、種々の生物においてゲノム配列が明らかにされ、生命現象の解析が進められています。

取得可能な免許・資格

教職課程

高等学校教諭一種免許状(理科)、中学校教諭一種免許状(理科)

指定科目の修得及び認定研修会受講で取得可能

フードサイエンティスト

指定科目の修得で取得可能

健康食品管理士認定試験の受験資格 ※在学中に受験可能

指定科目の修得で卒業後に取得可能

食品衛生管理者任用資格、食品衛生監視員任用資格、飼料製造管理者任用資格

卒業後一定の経験年数を経て取得可能

普及指導員資格試験の受験資格

資格取得に有利

中級・上級バイオ技術者認定試験 ※在学中に受験可能

目指す業界・進路

食品製造・販売業、医薬品製造・販売・検査業、化粧品製造・販売業、実験動物関係、実験動物用機器生産・販売業、公務員(国家、地方)、財団法人・社団法人・農業団体、教員、大学院など

主な進路・就職実績(本学科の前身「バイオサイエンス学科」の実績)

公務員・教員

国家・地方公務員

鹿児島県/香川県警察本部/鹿児島県警察本部

教員

阿蘇中学校/白河市立東中学校/東海大学付属熊本星翔高等学校

一般企業(主な会社)

食品製造業

山崎製パン/リョーユーパン/フジッコ/フジパングループ本社/キッコーマンソイフーズ/サンデリカ/熊本製粉/五木食品/エスフーズ/オハヨー乳業/丸美屋/日本食研ホールディングス/マルキン食品/やまひろ/米久/伊藤ハムウエスト/ロック・フィールド/ヒライ/協同食品/九星飲料工業/カネ美食品/マルハチ村松/戸田フーズ/デリカウイング/千鳥饅頭総本舗/永井海苔/坂元醸造/濱田酒造

食料品卸売業・小売業

東京青果/トーホーグループ/中村角/鹿児島くみあい食品/四国物産

医療品製造関連

再春館製薬所/大塚製薬工場/KMバイオロジクス(化血研)/分子生理化学研究所/理工協産/資生ケミカル/クラブコスメチックス/アグロ カネショウ/ゲンキー

医薬品卸売業・小売業

コスモス薬品/ティーエスアルフレッサ

その他

江東微生物研究所/WDBエウレカ/新日本科学/ワールドインテック/アドバンテック/南国殖産

農業団体

長野県連合青果/佐賀県農業協同組合/熊本県果実農業協同組合連合会/熊本県経済農業協同組合連合会

進学

東海大学大学院農学研究科

4年間の学び

4年間の学び

科目紹介

食品科学関連科目

食品をライフサイエンスの
視点から考える

食品科学関連科目
食の科学
食べ物の成分がヒトの健康にどのように関係し、影響を与えるのかについて食品学のみならず、広くバイオサイエンスの立場から講義します。
発酵化学
発酵食品について、食材、微生物及び製造方法などを学び、その特徴を理解するとともに、発酵食品の機能性についても学べます。
有機化学
有機化学の基礎能力を身につけることを目標に、有機化合物の分類や炭素原子の結合、基礎的有機化学反応について学ぶとともに、生命と直接関連する油脂、炭水化物などについても理解を深めます。
食品機能科学
食品成分の栄養学的側面について理解するとともに、最近注目されている特定保健用食品の生活習慣病予防としての有用性について学修します。

生命科学関連科目

生命科学の基礎から
応用まで学ぶ

生命科学関連科目
遺伝子工学
DNA、染色体及び細胞の構造と機能について講義するとともに、遺伝子クローニングなどの基礎的な遺伝子解析技術について解説します。
天然物化学
生命現象に影響を与える生物活性物質の構造、生物活性発現のメカニズム、ならびに研究法などについて、最近の知見を加えながら講義します。
生化学
生命現象の過程には多くの化学反応(生化学反応)が行われています。その化学反応を触媒し、また調節する酵素の仕組みを構造と機能の面から学べます。
代謝化学
代謝は、エネルギー代謝と物質代謝に大別されます。本講義では、生体物質の構造や機能を基に、アミノ酸とタンパク質、糖、脂質、情報高分子の代謝について解説します。

農学分野関連科目

幅広い農学的
知識を学ぶ

農学分野関連科目
植物バイオテクノロジー
バイオテクノロジーを用いた植物の細胞融合や遺伝子組換え、ゲノム編集などの技法とともに、DNAレベルでの分析法について学べます。
実験動物学
実験動物として 用いられているマウス、ラット、ウサギだけでなく、ヤギ、ヒツジ、ブタ、ニワトリやウズラについて、繁殖理論とその応用や、飼育・管理の実際について学べます。
果物の科学
果物は、現代人に不足しがちな栄養に富んだ食品であり、また、機能性成分を含んだ健康食品でもあります。そのような食品としての果物の効用を理解し、果樹園芸の基礎を習得します。
動物生殖生理学
家畜種を中心に哺乳動物の生殖現象と、これらを支配調節する機構、併せて人工授精、胚移植、性支配、体細胞クローン技術などの動物繁殖技術について学べます。
動物衛生学
動物の生体防御機構や動物集団の疫学と防疫などについて、動物の健康と環境との関わりを予防衛生の見地から学ぶことができます。

自然科学関連科目

自然科学を学び
科学的思考力の基礎を身につける

自然科学関連科目
生物学
生命現象を科学的な視点で考える方法を身につけ、生命現象を扱う授業の理解を深めることにつなげます。
化学
身近な生命現象を題材にした化学などを通じて、生命と物質の関係について学べます。
物理学
物理学の基本事項について講義し、科学的思考力を身につけます。

教職科目

理科教育法1・2/理科教材論/教育原理/教職論/教育制度論/教育心理学 他

学部共通科目

学部共通科目

農学概論A・B/情報リテラシー/生物学実験/化学実験/情報処理入門/自然災害と暮らし/人工知能概論/農業経営経済学/総合農学実習

食生命科学基礎科目

実験や演習を通じて最先端のバイオ
テクノロジーだけでなく食品加工技術も学ぶ

食生命科学基礎科目
食生命科学基礎実験1・2
機能性食品分野、遺伝子分野、タンパク質分野、微生物分野の専門的な実験理論や分析技術について理解を深められる実験を実施します。
食品加工基礎実習
肉製品、乳製品、農産品などの食品製造を行い、製品の味覚や保存性などや食品特性など食品製造の基礎となる食品科学について体験学習します。

食生命科学総合科目

最新のバイオテクノロジー
技術を習得する

食生命科学総合科目
卒業研究1・2
卒業研究は、最も重要な科目の一つです。3年次では、食品科学系・生命科学系の各研究室に分かれ、研究計画の立案、研究方法の習得、実験データの解析、論文の作成など、研究・実験を行うための基本的事項について、指導教員より一対一のきめ細やかな教育・指導を受け、バイオサイエンス分野の専門知識と技術を習得します。また、学外の各種学会や、2月に開催される卒業研究発表会でその成果を発表するとともに卒業論文としてまとめます。
工場見学
工場見学では、バイオサイエンス学科で修得した理論や手法が、実際に企業でどのように応用されているかについて確認し、実体験します。
食生命科学英語1・2
卒業研究を遂行するためには、各分野の現状を十分に把握する必要があるため、各研究分野における外国語専門書および外国文献を講読することで、専門的な用語を理解し、文章を解読する能力と国際的視点を養います。