東海大学 熊本キャンパス 東海大学 熊本キャンパス

農学部食生命科学科

食品機能科学研究室

食品食材と「硫酸化」代謝の新たな機能を求めて

安田 伸 教授

食品機能科学研究室

人間を健康にするための学問は、医学や薬学などが代表的ですが、近年では、農学における「食を科学する」分野の一部もまた同じ領域にあると考えられるようになりました。私たちの食品機能科学研究室では、人間の病気の予防や軽減に役立つ「食品素材の機能性」と「生理活性物質の機能性と代謝調節」に関する研究を行っています。とくに、生体外異物や薬物の解毒代謝機構として知られている「硫酸化」に注目しています。
 私たちは、医・薬・農学分野への応用にも挑戦しています。そのため、農学部にありながら、健康問題へとアプローチし、医学や薬学に近い領域で社会貢献できる学生の人材育成と研究に努めています。

先生の研究テーマ

  • 生体内代謝反応「硫酸化」の機能を解明
  • 腎臓病に関わる「硫酸化」代謝物の研究
  • 阿蘇実習フィールドで生産されたヤーコンの機能性の探求

在学生の卒業研究テーマ

  • 硫酸化代謝物Acetaminophen O-sulfate の有機合成法の改良に関する研究
  • イグサ熱水抽出物液がリポキシゲナーゼおよび細胞の一酸化窒素産生に及ぼす影響
  • Indoxyl Sulfateおよびその関連代謝物がヒト単球系細胞に及ぼす影響
  • 尿毒素p-Cresyl Sulfate が細胞内酸化レベルに及ぼす影響
  • ヤーコン葉熱水抽出液の抗酸化活性と糖類分解酵素阻害活性
  • ヒト白血病細胞に及ぼすコヒルガオ由来樹脂配糖体の増殖抑制作用
SDGs3(すべての人に健康と福祉を) SDGs4(質の高い教育をみんなに) SDGs9(産業と技術革新の基盤をつくろう) SDGs12(つくる責任 つかう責任)

研究分野・キーワード

研究分野:食品機能科学、薬物代謝化学、食品生化学、食品科学、健康食品学、薬理学
キーワード:硫酸化、酵素、薬物代謝、代謝物、機能性、食品

高校生へのメッセージ

私たちの研究室では、自分から何をやりたいか、何ができるのかを考えてもらうようにしています。研究室では研究だけでなく、一生ものとなる先生や仲間との出会いがあります。思い出つくりを大切にしながら、組織の一員として、先輩から学び、仲間と助け合い、責任感と感謝の気持ちを持って卒業を目指す「学生生活」を、ともに過ごしてみませんか?

Profile

安田 伸 教授

1976年6月 沖縄県那覇市出身。
2004年九州大学大学院生物資源環境科学府食糧科学分野修了。博士(農学)。Dr. Ming-Cheh Liuに師事し、アメリカのテキサス大学ヘルスセンター&トレド大学薬学部にて4年間の研究員実務を経験。 2008年から東海大学農学部に着任。
趣味は、娘と一緒に金魚とめだかを育てること。

更新日 :