東海大学 熊本キャンパス 東海大学 熊本キャンパス

農学部農学科

土壌学研究室

土壌の成因を解明し土壌の機能を探る

井上 弦 教授

土壌学研究室

土壌の生成過程はいまだ未解明な部分も多い。我々はそのような土壌、特に黒ボク土がいつからどのように生成したのかの詳細な解明に取り組んでいる。黒ボク土は主にテフラ(火山灰や軽石)を母材に草本植生を有機物の給源に生成する。しかしその母材はテフラだけでなく黄砂やその地域の地質を反映する場合もあり不明瞭な点も多い。また主要な有機物の給源は植物珪酸体組成から明らかにできる。生成年代は年代測定や年代既知のテフラを利用する。我々は様々な分析から得た様々な基礎データを組み合わせ黒ボク土の成因解明を目指す。このようにして知る土壌の本質は、ひいては環境保全型農業の実践の場における土づくりの手がかりとなる。

先生の研究テーマ

  • 黒ボク土の生成に関する研究
  • 混合堆肥複合肥料による土づくり効果の検証
  • X線光電子分光分析による土壌構成成分の表面分析
SDGs2(飢餓をゼロ) SDGs13(気候変動に具体的な対策を) SDGs15(陸の豊かさも守ろう)

研究分野・キーワード

土壌学、土壌肥料学、栽培環境学、テフロクロノロジー、黒ボク土、テフラ、埋没土壌、X線光電子分光分析、植物珪酸体、混合堆肥複合肥料、土壌診断、環境

Profile

井上 弦 教授

福岡市出身。宮崎大学農学部卒業、同 大学院農学研究科修了。2001年鹿児島大学大学院連合農学研究科修了(博士(学術))。2004年東京工業大学大学院総合理工学研究科助手・助教。2008年九州大学中央分析センター学術研究員、2012年 同 大学院工学研究院学術研究員・助教。2014年埼玉大学大学院理工学研究科産学官連携研究員(兼 JICA短期専門家; スリランカ)、2016年神奈川県農業技術センター臨時技師。2018年長崎総合科学大学准教授を経て、2023年東海大学農学部特任教授。

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