東海大学 熊本キャンパス 東海大学 熊本キャンパス

農学部動物科学科

動物栄養学研究室

国産飼料100%で牛を飼うために

服部 育男 教授

動物栄養学研究室

我が国の肉用牛や乳用牛経営は大規模化と高齢化の二極化が進んでいます。大規模農家では牛の世話が忙しく、高齢農家では労力が大変で、どちらもエサ作りが困難な状況です。しかし、エサを外国からの輸入に頼る畜産は経営の不安定化をもたらします。農家個々ではなく、地域でエサをつくり、共有する仕組みが望まれています。これを実現するためには、エサをつくる人と使う人を繋げる技術が必要と考えています。その場でエサの品質が確認できる技術、少ない労力で運搬できるエサの調製法、安価で高栄養な地域資源の飼料利用技術の開発などを作物学的、化学的あるいは栄養学的なアプローチを用いて実践的に取り組み、産地の維持・発展に貢献していきたいと考えています。

先生の研究テーマ

  • 家畜飼料の現場での簡易品質評価技術の開発
  • 流通可能な自給飼料調製技術の開発
  • 焼酎粕等低・未利用資源の飼料化技術の開発

在学生の卒業研究テーマ

  • 木材クラフトパルプと焼酎かすを活用した高栄養飼料の開発
  • 発酵TMRのTDN推定法の開発
  • 低・未利用の地域資源を活用した豚飼料開発
  • ホールクロップ飼料利用に適したダイズ有望品種の選定
  • 迷路シール袋を用いた発酵TMR調製条件の検討
  • サイレージの貯蔵性を簡易に評価する技術の開発
SDGs2(飢餓をゼロ) SDGs4(質の高い教育をみんなに) SDGs12(つくる責任 つかう責任) SDGs15(陸の豊かさも守ろう)

研究分野・キーワード

飼料作物、サイレージ、食品製造副産物、発酵TMR、動物生産科学

高校生へのメッセージ

“肉用牛の本場”九州の温暖な気候を活用した多様な飼養体系を学んでみませんか?

Profile

服部 育男 教授

1966(昭和41)年11月3日生まれ、岡山市出身。
愛媛大学農学部卒業。1994年愛媛大学大学院連合農学研究科博士課程修了(農学博士)。
1995年愛媛大学農学部附属農場技官、1999年農林水産省九州農業試験場(現農研機構)研究員等を経て、2020年東海大学農学部教授。
趣味は片付け。

更新日 :