東海大学 熊本キャンパス 東海大学 熊本キャンパス

農学部動物科学科

草地生態学研究室

人と動物と生態系の幸せを生む牧畜

岡本 智伸 教授

草地生態学研究室

世界農業遺産である阿蘇地域に位置する、東海大学阿蘇実習フィールド内の草原を活用して、地域の環境に調和した動物生産について研究しています。人間の生産活動が環境と調和しているかを知るために、「生物多様性」はとても大切な手がかりです。私たちの研究室は、草原で牛をのびのびと放牧して乳や肉を生産することと、その草原に生育・生息する野草や野生動物の関係について調査研究を行っています。一方で、豊かな生物多様性の草原で放牧される牛は、さまざまな野草を選んで食べる機会にも恵まれます。このように動物の採食行動の自由度が高い飼育方法について、アニマルウェルフェアの観点からも研究しています。さらに、その地域特有の環境に自生する野草を食べて生産された牛乳や牛肉は、テロワールな食品、つまりその地域でしか得られないオンリーワンと言えます。このように地域性の高い産物を生みだし、人と動物と生態系の幸せを生み、地域の持続的な発展に貢献できる牧畜を目指して研究しています。

先生の研究テーマ

  • 野生生物と共存し生物多様性を育む牧畜技術
  • 多様な野草を自由に選択する牛の採食行動
  • 風土と野草が育むテロワールな牛乳と牛肉
SDGs2(飢餓をゼロ) SDGs4(質の高い教育をみんなに) SDGs8(働きがいも経済成長も) SDGs9(産業と技術革新の基盤をつくろう) SDGs12(つくる責任 つかう責任) SDGs15(陸の豊かさも守ろう)

研究分野・キーワード

草地生態学、ランドスケープ科学、環境農学、動物生産科学、環境学

更新日 :