経営学部Business Administration

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・研究室紹介・Laboratory Introduction

深める、極める。

経営学科Department of Business Administration

卒業研究紹介

企業経営のエキスパートを目指すもの、地域資源の発掘・生産・加工ビジネス、
行動力と企画力が勝負のスポーツビジネスなど、
実践的能力を身につけるためにさまざまな分野の研究を行っています

アグリビジネス研究室

[木之内 均 教授]

多様化する社会に合った新時代のアグリビジネスの創造

農業は人類にとって、なくてはならない産業です。また地域創生を考える上でも、外すことのできない産業です。しかし担い手の数は激減しており、このままの状態では農業も食も地域も守れない状況にあります。既存の考え方にとらわれず、アグリの持つ可能性の広さを学ぶとともに、あらゆる産業や文化、地域と連携した新時代のアグリビジネスのモデルを研究します。

政治経済学研究室

[小松 敏弘 教授]

企業経営や消費者の安心のためにCSR(企業の社会的責任)が必要

食品会社の偽装表示や、従業員に過酷な労働を強いるブラック企業などは私たち消費者の生活を脅かします。信頼に基づいた企業経営を成立させるCSR(企業の社会的責任)について一緒に考えていきましょう。さらに、1990年代以降、ベルリンの壁崩壊後、世界的な市場経済化によるグローバル資本主義の席巻の中で、地球環境の悪化、気候変動、格差の拡大化などの問題が発生しています。CSRとの関連で、グローバル資本主義の是非についても一緒に考えていきましょう。

数理統計学研究室

[今田 恒久 教授]

ビッグデータ、スポーツデータ解析等統計ブームが到来中

本研究室では統計学を専門に学びます。統計学といえば数学ですから、経営学科では、やや違和感を抱くかも知れませんが、経営学、経済学において統計的データ解析は重要なツールの一つです。私の専門は多重比較法です。たとえば日本、アメリカ、中国、オーストラリア、ドイツの5か国に対して成人男性の平均身長間に差があるかどうかを調べるには分散分析法を用いますが、どの国間に差があるかを具体的に調べるときには多重比較法を用います。現在は、ちょっとした統計ブームです。ビッグデータ、セイバーメトリクスなどのスポーツデータ解析など、皆さんも耳にしたことはないでしょうか。本研究室では統計学を基礎から丁寧に学び、諸分野の解析に応用していきたいと思います。

流通システム研究室

[儀間 敏彦 教授]

地域ブランドや地域おこしの新たな流通システムづくり

地域の産物を活用した地域特産品づくりから地域ブランドづくりまで地域おこしを視野に入れて研究活動をしています。地方には、定住人口の増加、交流人口の増加、という課題がありましたが、最近の人口減の状況では、信頼や安心といった人間関係をベースにした関係人口を増やすことも重要になってきました。そのために、本研究室では、「アクティブラーニング」や「学びのブロジェクト化」を通して、実際にいろいろな体験をすることを励行しております。流通チャネルと商慣行をふくめた、幅広い流通システムの構築に取り組んでいます。

地域空間研究室

[田端 幸朋 教授]

経済と文化が相互作用する地域空間の多様性について研究

企業の経済行動によって地域空間はグロ-バルな経済空間に覆われているかのようです。しかし、人間が生活する地域空間は経済活動の効率性や合理性だけで形作られるものではありません。過去から現在にいたるまで続くさまざまな人間の営み、その結果生み出される固有の文化や慣習などが積み重なって形成されます。そのため、地域空間は個々に多様な形態を帯びることになります。そのことは毎日発信される世界中のニュ-スの中に見出すことができます。むしろグロ-バルな経済活動には地域や文化、さらには人間の多様性が必要不可欠なのでしょう。こうした地域空間の多様な成り立ちを学んでいきましょう。

サービスマネジメント研究室

[岩本 勝幸 准教授]

知識とサービスを探求する

ヒトとモノと計算機がIoTでシームレスに繋がる社会では、重要な経営資源は、お金でも、土地でも、天然資源でもなく、人間の知識です。その知識を基に新しいサービスが創造されています。サービスは、これまで、顧客満足をキーワードとして議論されてきましたが、それは、顧客の要求を満足する価値創造だったといえます。サービスを学問的に探求すると同時に、さまざまな実問題を分析、探求してみませんか。※IoT(Internet of Things:マーケティング用語)

スポーツコーチング研究室

[瀧上 知巳 准教授]

スポーツをさまざまな視点から分析しビジネスに活かす

スポーツビジネスが専門です。プロスポーツを代表する野球・サッカーを中心に「するスポーツ」「観るスポーツ」「支えるスポーツ」の視点でビジネスモデルの現状を知り、問題点を探り、未来を追及し、地域スポーツクラブの発展と創造に貢献できる人材育成やスポーツと観光の融合などに新たなビジネスモデルを創出できる人材育成に取り組んでいます。

地域生物資源研究室

[的場 英行 准教授]

阿蘇の固有植物や希少な植物の保全活動を地域活性化に結びつける
無価値とされてきた植物に付加価値をつける

研究室の取り組みのひとつとして、阿蘇の固有種や希少種の保全活動を行なっています。これらの植物は阿蘇の文化や産業と結びついており、ごく少数の固有種が阿蘇に生育しているだけで十数億円の経済効果があると言われています。我々の研究室では、学生が主体となってNPO法人を設立し、これらの地域生物資源の保全活動を行い、近隣住民、農家、環境省などさまざまな組織の方と協力して活動を行なっています。

スポーツ経営学研究室

[石井 十郎 講師]

人々の生活と社会を豊かにするためのスポーツ経営

スポーツは、人を健康にし生活を豊かにすると言われます。また、人と人を繋ぎ、地域社会の連帯感を向上させたり、経済効果を生み出すなど、さまざまな価値があるとされます。その実現のためには、「スポーツ経営」という営みが重要です。近年、地方自治体と関係組織などがネットワークを形成しながら、スポーツの普及振興・環境づくりを進めています。スポーツの諸価値を最大化し、スポーツを活用した町づくりを成功させるためには、地域特性に応じたスポーツ経営の仕組みが必要であると考え、スポーツ計画に地域特性を反映させるためのネットワークのガバナンス手法を研究しています。その他、スポーツサービスの質や、スポーツ施設の経営、スポーツイベントに関する調査・研究をしています。

スポーツコーチング・トレーニング研究室

[笠井 妙美 講師]

身体の動かし方や日常生活の動きを見直して健康に

日常生活で行っている足を組む癖、片方の足に体重をかける、お財布をお尻のポケットに入れる。こんなことが自分の体を痛みに導いていると思いませんか。日常生活における体の動かし方を見直すことで痛みの少ない体に変化するかもしれません。スポーツにおいて、ケガは仕方のないことと思われがちですが防げるケガもあります。それは間違った体の使い方の癖を直していけば、ケガは少なくなります。身体の動かし方や日常生活の動きを見直して健康について考えていきます。

観光ビジネス学科Department of Tourism Management

卒業研究紹介

レジャーと観光、健康と観光、環境と観光、観光はさまざまな社会現象とともにあります
これらを卒業研究として深く学び、社会で活躍する基礎作りをします

エコツーリズム研究室

[小林 寛子 教授]

地域の宝を守り活かすための持続可能な観光のしくみを考える

日本には多様な自然と四季を通じて変化に富んだ環境から生まれた地域特有の暮らし方があり、それが地域らしさを演出し、”地域の宝“となっています。それらを大切に保全し、持続的に活用していくしくみ、それが『エコツーリズム』です。オーストラリアなどの広大な自然を少ない人口で守ってきた国には早くからエコツーリズムが導入されています。環境保全と持続可能な観光の在り方、そこにかかわる人材養成や観光資源の評価システムなど、環境に対する持続性と経済の持続性、さらに地域社会の持続性をバランスよく実現している先進事例を研究することで、日本の観光の在り方も見えてきます。過疎化による地域の衰退が深刻化している日本の地域においては、地域の宝そのものが観光資源となり、それを保全しながら活用することで地域振興をはかっていくことが注目されています。また昨今では、震災からの復興や訪日観光への新たな取り組みとしても、地域らしさ、日本らしさは大切な観光素材です。そんな地域の宝を探し、磨きそして持続的に活用する観光(エコツーリズム)の在り方を研究しています。

都市・建築史研究室

[渡邊 道治 教授]

都市や建築の魅力を観光資源に

世界及び日本のそれぞれの地域はその地域の文化に根ざしたすぐれた都市や建築を作り出してきました。そこに見える特徴には優劣の順位はなく、それぞれの特徴がオンリーワンなのです。大きな都市であれ、小さな集落であれ、あるいは海辺の街であれ山間の村であれ、それぞれの都市や街、集落はそれを作り出す建築とともに、そこにしかない魅力をもっているのです。私達はその特徴や魅力を見つけ出し、それらが生まれた背景を知り、それらを生かした観光や地域づくりについて考えていきたいと思います。それぞれの地域、都市、街に出かけ実地体験し、世界の都市や建築と比較し、その地域の良さを保ちながら、どのようにすれば魅力的な観光地にしていけるのかについて考えていきたいと思います。

グリーンツーリズム研究室

[鈴木 康夫 教授]

「行きつけ」の田舎を見つけ地域振興に貢献しよう

グリーンは自然豊かな環境を、ツーリズムは旅を意味します。行きつけの田舎に滞在し、体験・交流しながら地域振興を考える新しい旅の形がグリーンツーリズムです。農林漁業だけでは存続できない地域をサポートする仕組みを研究しています。具体例として、山村であれば、森や川の自然の豊かさや暮らしの営みを「売り」にする滞在プログラムを提案します。魚捕り、山菜採り、植物観察、バードウォッチング、地域の祭りなどの自然・文化体験を軸にしながら山村空間の商品化をはかります。また、田舎のすばらしい絶景ポイントを、地域の人たちとともに訪ね歩くイベントを企画・実践しながら、交流による地域づくりを仕掛けます。

観光資源管理研究室

[阿部 正喜 教授]

博物館・公園を拠点とした地域資源管理と地域価値創造戦略

観光産業は保護を大前提とした自然・文化資源の利活用が望まれます。その中心的役割を担う施設の一つとして博物館・公園が位置づけられます。地域振興において「地域づくりの基盤として社会的共有資本をいかに維持・管理していくのか」という大きな課題を有しており、地域博物館・公園の担う役割は大きいのです。身近な取組課題として、1)熊本城総合公園における観光資源の活用と熊本市立熊本博物館の機能と役割、2)実践型プロジェクトとして、地域博物館・美術館ほか観光施設での地域資源を活用した企画展示、観光ビジネスモデルの構築、3)阿蘇・くじゅう国立公園、琉球・奄美の国立公園における動植物資源の保護管理、4)公園、商業・公共施設を利用した地理情報システム利用によるゲーム・イベント、5)日本文化の特徴である「共生」をグランドデザインとした世界遺産のブランドデザインなどがあります。

観光中国語研究室

[顧 ウエン 教授]

観光における中国語表現を通して、日中観光を比較する

観光中国語研究室は、中国語をはじめ、中国観光文化を考える場です。日本観光文化と常に比較しながら、それぞれの国の立場、生活習慣と社会の在り方に思いを馳せ、お互いに人間らしく共生できる環境をよりよくする手掛かりを探っています。最初から実践的に中国語の発音と作文に楽しくチャレンジしながら、中国語での発信力を養います。次に、読むと聞く練習を通して、中国語への理解力を鍛えます。たとえば、中国の観光名所を紹介する文章を中国語でインプットした後に、それと同じ分類になる日本の観光名所を中国語で、アウトプットできるようにするため各自が作文や口頭発表の練習をしていきます。中国語と中国観光文化を習得しながら、日中文化交流の大切さを再認識し、日本観光の課題及びその解決方法などでお役に立ちたいと考えています。

観光韓国語研究室

[元 炳善 准教授]

韓国語を学びながら韓国の伝統文化・食文化及び韓国事情などを研究する

「韓国語と韓国文化・事情を楽しく学ぼう」世界的にクローバル化が進んでおり、インターネット・SNSなどが生活の一部として発展している中、外国語が話せることは社会人として国際人として欠かせない必須条件になっています。近い国で学びやすい韓国語を楽しく学び、今後に生かして欲しいと思います。また、観光研修を通して韓国伝統文化・食文化及び韓国事情(歴史・映画・K-POP)などを研究し、観光ビジネスに繋げる方法などを皆で研究・学習します。韓国研修は韓国最大の街、明洞(ミョンドン)があるソウル・慶州・釜山などの観光地・博物館・庶民の市場などを視察する研修プログラムです。

観光街づくり研究室

[高野 誠二 准教授]

場所に関する「ハテナ?」に答えを

私は地理学を研究する地理学者です。場所に関する「ハテナ?」に自分で答えを探し出すことが地理学です。「なぜこの場所は、こんな様子なのか?」「なぜここに、こんなものがあるのか?」「なぜこっちの町と、あっちの町とで、こんな違いがあるのか?」などと、いろんなクイズを解いていきます。問題を作るのも、問題を解くのも自分自身。必死に何かを丸暗記するのとは違う、学問の楽しさがそこにあります。たとえば、観光客にも地元客にも愛されて賑わう商店街。人影がなくシャッター通りとなってしまった商店街。それぞれ、そうなった理由があります。原因と結果が分かれば、そうするために、そうならないために、これからどうすれば良いかが分かるのです。

韓国文化研究室

[李 昭知 助教]

韓国人観光客とお友達になりませんか

2018年、訪日外国人観光客数は3000万人を突破しました。訪日外国人観光客は東アジアからが圧倒的に多く、韓国人観光客は700万人を占めていて、中国に継ぐ第2位の国です。日本を訪問する韓国人観光客数は毎年増加しています。また韓国の場合は、20代〜30代の若い世代の訪日がもっとも多いと言われています。日本に来る韓国人が増えるにつれて、今後日本で彼らに出会う機会も多くなると思います。彼らは日本に興味をもっていて日本の文化を経験したいと思っているので、彼らと仲良くなって友達になる可能性も高いです。そんな彼らに、日本の魅力を伝えたいと思いませんか。韓国文化研究室では、韓国の社会や文化を学び、さらに比較文化の観点から日本文化を考察していきます。また韓国人とコミュニケーションをはかるために、韓国語の習得にも力を入れています。

異文化コミュニケーション研究室

[藤岡 美香子 講師]

英語力をアップして異文化コミュニケーションを考える

日本を訪れる観光客、異なる文化や自然を体験するために日本の外へ出ていく日本人。異なる文化と文化のコミュニケーションに欠かせないものが、言葉です。意思疎通には、身振り手振りを介したコミュニケーションももちろん役に立ちますが、お互いに使うことができ、理解できる共通の言葉があることで、交流にどれだけの幅と深みが加わるか、はかり知れません。また、文化には非常に多くの要素が含まれていて、異文化とは外国人の文化だけを指すのではなく、私たちの身のまわりには多くの異文化が存在しています。「異文化コミュニケーション研究室」では、英語力のアップをはかりながら、異文化コミュニケーションにおけるさまざまな事象について考えていきます。