文理融合学部地域社会学科
エコツーリズム研究室
地域の宝を守り活かすための持続可能な観光のしくみを考える
小林 寛子 教授

日本には多様な自然と四季を通じて変化に富んだ環境から生まれた地域特有の暮らし方があり、それが地域らしさを演出し、”地域の宝“となっています。それらを大切に保全し、持続的に活用していくしくみ、それが『エコツーリズム』です。オーストラリアなどの広大な自然を少ない人口で守ってきた国には早くからエコツーリズムが導入されています。環境保全と持続可能な観光の在り方、そこにかかわる人材養成や観光資源の評価システムなど、環境に対する持続性と経済の持続性、さらに地域社会の持続性をバランスよく実現している先進事例を研究することで、日本の観光の在り方も見えてきます。過疎化による地域の衰退が深刻化している日本の地域においては、地域の宝そのものが観光資源となり、それを保全しながら活用することで地域振興をはかっていくことが注目されています。また昨今では、震災からの復興や訪日観光への新たな取り組みとしても、地域らしさ、日本らしさは大切な観光素材です。そんな地域の宝を探し、磨きそして持続的に活用する観光(エコツーリズム)の在り方を研究しています。
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